ホームページを「活用する」ために、まず必要なこと 〜活用フェーズ〜
同じ中小企業でもホームページの活用度合いには天と地の差がある。
一般的に中小企業のホームページ活用は遅れていると言われていますが、上手に活用して業績に結びつけているケースも珍しくありません。そして、活用できていない企業はコストをかけ何度リニューアルをしても状況を変えられず、逆に活用の仕方を心得ている企業は必要に応じていくつものホームページを立ち上げて次々と成果を積み上げています。その差は開くばかり。いわゆる“二極化”という現象です。
同じ中小企業でそこまで大きな違いが生まれる理由はどこにあるのか。1600以上のホームページを制作してきた中で感じていることをピックアップしてみます。
ホームページを上手に活用できる会社の特徴
- 経営戦略にホームページ活用が組み込まれている
- 責任を持ってホームページに関わる担当者を決めている(兼任可)
- 自社ですべきこと、専門家に任せるべきことを理解している
- 制作だけでなく活用に予算を確保している
- PDCAサイクルの大切さを理解し実践している
ホームページを活用できない会社の特徴
- 経営者をはじめ社内の人たちが自社のホームページに関心がない
- 責任を持ってホームページに関わる担当者がいない
- 活用できない理由を人材不足だと思い込んでいる
- 「分からない」ことがあるまま進めている
- 「分からない」からと業者に丸投げしている
愚直な取り組みを継続できる環境を整えること。
まず必要なのは、経営者の理解と本気度ではないでしょうか。まったく論理的ではありませんが、中小企業にとって一番高いハードルになっているのが実は経営者だったということはよくある話です。ホームページの運営に経営者自身が関わる場合も担当者に任せる場合も、まず会社として重要な取り組みであることを明確に周知する必要があります。ホームページ活用の取り組みは“継続”が大前提です。社内の協力を得ながらトライアンドエラーを繰り返すことになるので、社内の理解がなければ十中八九、頓挫します。結局、目標に向かってやるべきことを続けるという面白味のない結論になってしまうのですが、突き詰めればこの原理原則に立ち返ります。愚直な取り組みを下支えするために、経営者が率先してホームページ活用のための環境・風土を整えることからはじめましょう。