都合のいいときだけホームページを見てもらおうなんて虫が良すぎますね。
ホームページやSNSで情報を発信しても目に見える成果が出ないというケース。お話しを聞いていて良くあるのが、情報発信の量がまったく足りていないという現実です。ホームページを完全に放置してしまっている会社さんも多い中で、発信をしているだけマシなのですが、数ヶ月に一回、数年に一度程度では、何もしていないのと変わらない結果しか得られなくても仕方がないでしょう。
そうしたケースでは、情報発信が会社都合になっています。例えば、下記のようなシーンです。
- 新商品について周知したい
- 新サービスのユーザーを増やしたい
- イベントをするので集客したい
- 欠員が出たので急ぎで採用したい
目的だけ見れば、不自然ではありません。ただ、問題なのは情報発信の量です。
- 新商品について周知したい(ときだけ)
- 新サービスのユーザーを増やしたい(ときだけ)
- イベントをするので集客したい(ときだけ)
- 欠員が出たので急ぎで採用したい(ときだけ)
このように、多くの場合が1回ポッキリの発信で終わっています。これは、「作って終わりのホームページ」と同じ理屈で、ホームページがありさえすれば何かが起こるとか、ホームページに書いておけばみんなが見てくれて反響も出るという思い込みです。世の中、そんな風に都合良くことが運ぶワケがないのは、少し考えてみれば分かることです。
現実もネットも信頼関係が大切です。
SNSで考えると分かりやすいと思います。日頃発信をしていないSNSは「いいね!」やフォロワーは増えていないでしょう。フォロワーが少ない状態で渾身の投稿をしても、限られた人にしか届きません。しかも、1回ポッキリの投稿では、見てもらえる確率はさらに下がります。そして、そうした投稿からは投稿者の下心が透けて見えます。(もちろん、広告費をかければ一時的に目に触れる可能性を上げることはできます)
ホームページを活用して成果をあげようとするなら、「自分の都合のいい時に、自分の言いたいことを伝える」のではなく、普段からユーザーを楽しませたり役に立つ情報を提供して、信頼を積み重ねておくことが重要です。そして、関係性が構築されている状況での渾身の投稿には、想像を超えた反響が得られるでしょう。ネットの繋がりも、現実の繋がりも、大切なことは同じですね。
(繰り替えしますが、広告費をかければ目に触れる可能性を上げることはできます。これはネットの特性なので、適宜利用するといいでしょう)