Googleマイビジネス・インサイトの使い方
Googleマイビジネスにはインサイトという機能があります。
これはマイビジネスを閲覧したユーザーの分析機能として利用されています。
自社のホームページ分析 → Google Analytics
マイビジネスの分析 → Google Insights
様々な項目があるので、項目ごとにどういった意味があるのか、どのように活用していけばよいのか説明します。
どのような単語で検索されたのか
ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法
この項目ではユーザーがどのような単語を検索し、マイビジネスを表示させたのかが分かります。
直接
自社の名前や住所を直接検索し、マイビジネスを見つけたユーザーの数です。この項目が多いほど自社の名前は認知されており、関心があるユーザーもそれほど多いという事です。
1か月で283人が検索しており、全体の26.7%を占めています。
間接
提供しているサービスや地域を元に検索された数の事です。
例えば美容院であれば「池袋 美容院」や「近くの美容院」と検索された場合にカウントされます。
周りにあなたのサービスを探している人がいることが分かります。情報発信に力を入れることで、興味関心のあるユーザーを引き寄せられるのではないでしょうか。
1か月で294人が検索しており、全体の27.8%を占めています。
ブランド名
保有しているブランド・自社の商品名・提携している他社名など検索された場合カウントされます。
会社名の認知はありませんが、製品が注目を浴びている場合や口コミで広まっている場合にカウントされます。
製品やブランドが注目されているので、販促に力を入れて製品の需要を増加させていくことが望ましいのではないでしょうか。
その最中に自社の存在も把握してもらい、ある程度認知していただけるようになったら新製品を発売するなど、様々な戦略を立てることも可能です。
1か月で482人が検索しており、全体の45.5%を占めています。
どのページから検索されたのか
ユーザーがビジネスを見つけたGoogleサービス
マイビジネスは「検索結果」と「Googleマップ」の二か所で確認できます。
検索での表示回数
検索で自社のマイビジネスが表示された場合のデータです。
1か月のうち286回表示されたことが分かります。
マップでの表示回数
Googleマップ上でマイビジネスが表示された場合のデータです。
1か月のうち1,285回表示されたことが分かります。
ユーザの反応
ここではマイビジネスを表示した後、ユーザーがどのような行動をしたのかが分かります。
ウェブサイトへのアクセス
マイビジネスから自社のホームページにアクセスされた回数です。
この数値が多いという事は、ユーザーがどんな会社なのか興味があることを示しています。
良い意味で捉えると、マイビジネスの内容を確認して興味を持ってくれたユーザー。
悪い意味で捉えると、マイビジネスの記載では内容がよく分からずホームページを確認したユーザー。
という事になります。
ルートの検索
マイビジネスから自社の場所を確認された回数です。
この数値が多いという事は、どこにある会社なのか・ユーザーの位置から自社までの距離や移動時間を調べられたことになります。
また、Googleマップにはストリートビュー機能がある為、店舗の外観や周辺がどのようになっているか確認した場合もカウントされます。
ストリートビューとは
Google マップが提供するストリートビューは、私たちを取り巻く世界を Google マップ上で仮想的に表したもので、数百万ものパノラマ画像から構成されています。ストリートビューの写真には、Google が提供したものと、Google 以外の投稿者が提供したものがあります。バーチャル リアリティの技術によって、あらゆる地域の人々が世界中を見てまわれるように、Google は総力を挙げて取り組んでいます。
引用:https://www.google.co.jp/intl/ja/streetview/
電話をかける
マイビジネスの表示から、記載してある番号に電話を掛けたユーザー数です。
電話をいただくという事は、ユーザーの興味関心が非常に高まっている事が分かります。
この時電話をいただいたユーザーは、マイビジネスを常日頃から活用していることが分かるので、口コミを投稿していただける可能性があります。
メッセージの送信
マイビジネスの表示から、SMSを利用してメッセージを送信したユーザー数です。
SMSはスマートフォンに表示される機能で、企業に問い合わせが可能です。
電話と同じく、興味関心があるユーザーであることが分かります。
どの地域からルート検索されたのか
ユーザーがどこからGoogleマップのルート検索をしたのかが分かります。
画像の場合下記の通りになります。
- 岐阜市 15回
- 関市 12回
- 名古屋 11回
- 富加町 10回
ユーザの反応(ルートの検索)との違い
ルートのリクエスト → 初めてルート検索をした人数
ユーザーの反応 → ルート検索された全ての人数
ルートのリクエストは、初めてルート検索をして自社の情報を得ることができた人です。
その為、Aさんが自社まで3回ルート検索した場合、ルートのリクエストは1、ユーザーの反応は3と表示されることになります。
今回の場合、81回ルート検索されたうちの48回、初めてルート検索されたことが分かります。
新規顧客になりうるユーザーの数を表示していることが分かります。
電話
ユーザーが自社に電話を掛けたタイミングや回数を把握することができます。
画像の場合、火曜日の9時に1回問い合わせがあったという事が分かります。
写真の閲覧数
マイビジネスに登録している写真を、ユーザーが何枚表示したか確認することができます。
自社の雰囲気や、どのようなサービスが揃っているのか、ユーザーが何枚画像を確認したか分析することができます。
また同業他社との比較も可能なので、どれくらいの差がついているか分かります。
この場合、同業他社との約2倍ほど表示されているという事は、興味を持っていただいているユーザーが多いという事なので非常に良いことです。
登録した画像枚数
マイビジネスに何枚の画像が投稿されているか把握することができます。
ここではユーザーが投稿した写真とオーナーが投稿した写真を分けて分析できます。
この場合、オーナーが投稿した画像が8割を占めていますね。
また同業他社も同じく、オーナーが投稿した画像の割合が多いことが分かります。
飲食店は特に、ユーザーの来店が増えれば増えるほど顧客が投稿した写真の割合が多くなります。なるべく多くの写真が投稿されるようなサービスを提供しましょう。
まとめ
マイビジネスを一度登録すれば、ユーザー自身が口コミなどを投稿していただけるため、自動で集客効果が見込めます。
また頂いた口コミや質問への対応次第で、店舗の信頼性や認知度も大きく変わってきます。
しかし、それだけではどのようなユーザが来店しているのか、どの地域からの来客が多いのか等の把握はできません。
どれだけ来客対応をしていても、数値で出すことはほぼ不可能です。
しかしインサイトを利用すれば「どこからの来客か」「何を検索したのか」「マイビジネスの内容で足りない部分はないか」など様々な情報を分析することができます。
すると、”自社のサービスが顧客の心を掴んでいる理由は何故か”、”来客に地域別の差がある理由は何故か”というような、サービスをよりよくするためのヒントを見出すことができます。
上手にインサイトを利用して、自社の集客・売上向上を目指しましょう。