保存してほしくない動画をダウンロードできないように配信する方法
リモートで仕事をすることが多くなり、オンライン配信や動画の撮影を行う方が増加しています。
様々な人が撮影機材や編集ソフトを活用している中、
「動画を一般公開したいけど、ダウンロードさせないようにするためにはどうすればいい?」
という質問をあるお客様よりいただきました。
動画は一般公開したい。だけどダウンロードさせたくない。
例えば、生徒用の教材など、記録に残したくない動画を配布する場合がありますよね。
万が一配布した動画をダウンロードされてしまうと、授業中に別の動画を見ていたり、テスト中にカンニングされる恐れがあります。
このような問題を防ぐためには動画をダウンロードさせないことが大切です。
実はGoogleドライブを活用すれば、ダウンロードできない動画を配信することができます。
Googleドライブを活用した動画の作成方法
①Googleドライブ(https://drive.google.com)にログインします。
②画面上で右クリックして「ファイルをアップロード」をクリック。
動画を画面上でドラッグ&ドロップしてもアップロード可能です。
③アップロードした動画をクリックし右上の鎖のアイコン(リンクを取得)をクリック。
動画をクリックしないとこのアイコンは表示されません。
③「ユーザーやグループと共有」を選択し右側の歯車マークをクリック。
④「閲覧者と閲覧者(コメント可)に、ダウンロード、印刷、コピーの項目を表示する」のチェックを外す。
⑤「リンクを取得」を選択し、「制限付き」を「リンクを知っている全員」に変更。
⑦完了
リンクを共有させる方法
①共有したい動画をクリックし右上の鎖のアイコン(リンクを取得)をクリック。
②URLの横にある「リンクのコピー」をクリック。
③完了
これでコピーしたURLをメールやチャットツールに添付すれば、URLを確認した人が動画を見ることができます。
公開した動画を非公開にする方法
①共有した動画をクリックし右上の鎖のアイコン(リンクを取得)をクリック。
③「リンクを知っている全員」をクリックし「制限付き」に変更。
④完了
ただし、「ユーザーやグループと共有」にメールアドレスが追加されている人には非公開にできませんのでご注意ください。
なぜGoogleドライブを活用するのか
手軽に動画配信ができるYoutube、実は誰でも動画をダウンロードすることができます。
Youtubeには動画のダウンロード機能はついていませんが、一般公開されている他のサイトではダウンロードサービスが提供されている為です。
下記の画面は、とあるダウンロードサービスの画面ですが、動画再生ページのURLさえ分かればダウンロード出来てしまいます。
※ダウンロードサービスにはウイルスサイトが混在している可能性が高いため、迂闊に検索しない様お願いいたします。
Youtubeには「限定公開」という、URLを知っている人にしか再生できない機能があります。
しかし、上記サイトを利用すれば限定公開の動画でも簡単にダウンロードできます。
Googleドライブであれば、URLを入力してもダウンロードができないため、上記のようなサービスサイトも利用できません。
Youtube動画のダウンロードについて
一般にアップロードされた動画の場合
Youtubeの動画は外部サービスを利用してダウンロード可能と記載しました。しかし、ダウンロードできることと、ダウンロードすることは別です。
実際Youtubeの動画はダウンロードしてもいいのでしょうか?
その答えはYoutubeの規約に記載されています。
本サービスの利用には制限があり、以下の行為が禁止されています。
本サービスまたはコンテンツのいずれかの部分に対しても、アクセス、複製、ダウンロード、配信、送信、放送、展示、販売、ライセンス供与、改変、修正、またはその他の方法での使用を行うこと。ただし、(a)本サービスによって明示的に承認されている場合、または(b)YouTube および(適用される場合)各権利所持者が事前に書面で許可している場合を除きます。
Youtube利用規約より引用
このように、Youtubeでは許可なくダウンロードすることは規約違反としています。
違法にアップロードされた動画の場合
前述でYoutube動画のダウンロードは規約違反と明記しました。
しかし、違法アップロードされた動画をダウンロードすることはYoutubeの規約違反だけではなく、法律違反と判断される場合があります。
違法アップロードとは主に
- テレビ番組や映画を録画した動画
- 好きなアーティストの音楽(BGM)が流れている動画
- 漫画を撮影した動画
- 投稿された動画の無断転載
など、動画内のコンテンツの著作権を、投稿主とは別の人物や団体が持っている場合、著作権侵害としてその動画は違法アップロードと判断されます。
こういった違法アップロードの動画は、投稿主だけではなく、違法だと知りながらダウンロードする視聴者も著作権侵害と判断されます。
外部サービスを使えばダウンロードはできてしまいますが、Youtubeの規約違反や法律違反にて抵触することを考えれば、ダウンロードはやめましょう。
Googleドライブは使いよう
Googleドライブはもともとファイル管理サービスなので動画を配信する用途には作られていません。
しかし「ものは使いよう」という言葉があるように、使い道によっては大手動画配信よりも優れた方法で活用することができます。
動画を配信する際は、一度試してみてはいかがですか?