「SEO、エスイーオー、えすいーおー」と言ってるより、大切なことは他にもあります。
ホームページの更新が滞っているお客さまに理由を尋ねると、「検索にひっかかることが大事なんですよね。なにかうまくやる方法はありますか?」と逆質問を受けたことがあります。このように、どこかで聞きかじったSEOを更新作業ができていない言い訳に利用するパターンはよくあります。
もちろん検索エンジンへの配慮は大切なので、そうした場合でも最低限気をつけるポイントはお伝えしますが、一般的な会社サイトの更新作業をする際にはSEOよりも大切にすべきことはたくさんあります。
まずは検索からの流入よりも、会社を知っている人からのアクセスに備えること。たとえば「お知らせ」や「ブログ」の日付が1年前で止まっていれば、そのサイト全体の情報の信頼性はゼロになってしまいます。会社情報やサービス内容の紹介は古くなっていませんか。すでに求人を終了している採用情報が掲載されたままになっていることもよくありますが大丈夫でしょうか。「特に問い合わせもないから大丈夫」と身も蓋もないことを口にする担当者さんもいらっしゃいますが、それは本当に大丈夫なのでしょうか。もちろん、そこまで酷いケースばかりではありませんが、新規客の集客をネットメインにしていきたいという目的があるとしたら、付け焼き刃のSEOではなく、性根を入れた取り組みが必要です。
SEOなんて考えなくていいと言っているわけではありません。ホームページ担当者にとって大切なことは、手を止めないこと。手を止める言い訳を探さないこと。小さな会社の担当者さんはメインの業務との兼業で大変かもしれませんが、ホームページ運営業務の優先度を上げない限り、状況は変わりません。
今回はSEOを切り口に悪者のような扱いをしてしまいましたが、いうまでもなくSEOは大事です。本気で取り組む気があるならWEB業務専任になるくらい本人も会社も覚悟が必要で成果も出せると考えます。ただ、実際には「いやいやそこまでは…」ということがほとんどだと思います。であるならば、まずはやるべき日々の更新や情報発信を続けてください。それも、お客様のことを思いながら言葉やビジュアルを選び、見せ方を考えてください。そうしたひとつひとつの丁寧な情報発信がSEOにも通じてくるはずです。