変化を受け入れられない人がいるのは普通のこと
「現状維持バイアス」という言葉を聞いたことはないでしょうか。人間は変化によって得られる可能性がある「得」よりも、それによって失う可能性のある「損」に対して、過剰に反応してしまう傾向があります。
アナログな会社がWEBシステムを導入するというのは大きな変化です。ITを端から毛嫌いしている人ばかりでなく、WEBシステムの必要性や業務改善の重要性を理解している人までもが、システム導入に非協力的であったり抵抗勢力になってしまうのはそのためです。
ただ、システム導入の苦労を味わっているのはあなただけではありません。同じ立場の多くの人が経験しています。「kintoneなら簡単なのに…」「絶対に便利になるのに…」「間違いなく仕事がはかどるのに…」「kintoneならコスト的にも問題ないのに…」「とにかく一度使ってくれれば分かってもらえるんだけど…」というやるせなさと戦いながら取り組んでいます。
上手にkintoneを活用して『kintone hive』に登壇するような人たちも、初めは(今でも?)同じ気持ちを味わい、苦労をしているようです。
仲間を見つけて少しずつ業務改善の楽しさを広げていく
思いが伝わらない中で孤軍奮闘するには相当なメンタルが必要ですが、それを助けてくれるのがパートナーの存在です。
社内では役職や職種、部署や担当に関係なく、WEBシステムや業務改善に関心のある人を探してみましょう。また、社外に目を向ければ、kintoneが大好きな人たちがたくさんいます。ブログやSNS、動画を公開しているので勇気を出してコミュニケーションを取ってみると優しく反応してくれるはずです。もちろん、サイボウズ公式やパートナー企業が開催するセミナーや勉強会などもあるので、気軽に参加してみるといいでしょう。
kintoneのおもしろさは、使っていると楽しくなって、どんどんkintoneが好きになってくることです(もしかしたら、あなたもその一人かもしれませんね)。
「業務改善が必要だから」と力こぶをつくって導入を進めるのではなく、kntoneが好きな仲間を一人ずつ増やしながら「便利になったね」「仕事が楽になったね」「次はこっちの業務を改善したいね」というように、ゆるく楽しく小さな成功を積み重ねながら、業務改善のムードを会社全体に拡げていけたらいいのではないかと思います。