学校服販売という業態の特性を理解した上で、
ECサイトとkintoneを連携させた「受注アプリ」を提案・構築

三杉株式会社様 事業概要

愛知県碧南市にある学校服専門店。愛知県知多三河エリアの幼/保育園から小中高校の制服を取り扱っている。本店のほか、地域のショッピングセンターに5店舗を運営。

三杉株式会社(ミスギ学校服)

愛知県南部を中心に活動する三杉株式会社は、学生服や体操服などを取り扱う学校服の専門店です。限られた地域で活動を行う制服販売の業界では、店舗での注文受付、あるいは学校や園などで行われる説明会での注文受付が通例です。そんな中、販路拡大を目的にECサイト制作のご相談をいただきました。

当時、コロナの影響もあり、ネットショップが盛んに作られるような世の中の風潮がありました。ただ、私達の経験上、単純にその流れに乗ってECサイトをオープンするだけでは期待する成果を得ることは難しいのではないかという思いがありました。そこで、事業の特性や業務上の課題を考慮しながら、ECサイトによりウェブで注文を受け付けてデータをkintoneに連動する「受注アプリ」としての利用方針を提案しました。

お悩み(kintone導入の背景)

「ECサイトを作れば、長年続けてきた業務課題は解決するのか?」という疑問

課題

・すべての注文を店舗もしくは園などで、対面にて注文用紙で行っていた。
・顧客情報の管理にはkintoneを利用していたが、手動で入力・管理していたため手間やミスが問題となっていた。
・多店舗展開しているが、店舗それぞれに受注管理をしていた。
・店舗で行う採寸の予約を、来店・電話・メール等で受け付けていたためスケジュール管理が大変だった。
・店頭での決済や銀行振込しか利用できず、遠隔での決済やIT化が進められていなかった。

学校服のお店はどの地域にもあるので想像できる方も多いと思いますが、来店客に対するアナログな対面販売が基本です。業務まつわるさまざまなお話をお聞きする中で、従来の業務に潜む課題は明白でしたので、この機会に一気に解決できないかと考え、ECサイトとkintoneの連携させた受注アプリをご提案しました。

kintone導入による解決策

より簡単に便利に!さまざまな業務をウェブ経由で行えるように業務改善

対策

・ECサイトを構築し、ウェブ経由で注文を受け付けられるようになった。
・リマインダーの設定、プラグイン導入、カスタマイズの実装
・ウェブ上で発生した顧客情報と受注情報をkintoneへ自動登録されるようにした。
・採寸予約をウェブの申込フォームとkintoneを連動して構築した。

まずは注文窓口としてのECサイト。取扱商品の特性や受注後の管理を考慮したカスタマイズが必要となるため、ECCUBEを導入して自社ECサイトを構築しました。並行して、注文の受け皿としてのkintoneに「受注アプリ」を構築し、ウェブ上で発生した顧客情報と受注情報が自動でkintoneに登録されるようにしました。また、採寸予約の受付フォームもkintoneと連動する形で構築しました。採寸予約にはカレンダープラグイン(KOYOMI)を活用しています。
ECサイトとして誰でも簡単に注文できる窓口をつくったことで、すべての店舗の注文をネット経由で受け付けられるようになりました。

kintone導入後の効果

少子化の逆風の中、売上増と業務改善効果の両方を実現

効果

・手書きでの受注がゼロになった。

・顧客情報の登録・管理が容易かつ確実になった。
・顧客情報(保護者・子ども)の情報をデータ管理できるようになった。
・採寸予約がウェブで可能になり、スケジュール管理も容易になった。
・本店以外の店舗の注文も一元管理できるようになった。

目に見える変化は手書きの注文用紙での受注がなくなったこと。顧客の利便性が格段に高まったのと同時に「ペーパーレス」が実現しました。また、すべての注文が受注アプリを経由することで、手入力による手間とミスが大幅に減り、データの管理もしっかりできるようになりました。採寸予約の情報ももれなくkintoneに登録されるようになり、スケジュール管理・共有もしやすくなりました。
大幅な業務改善により、人口減少の厳しい環境の中でも売上1.5倍を達成。顧客利便性の向上はもちろん、これまで忙しくて対応できなかった業務にも集中して取り組めるようになった結果だと考えています。この取り組みは、業界新聞で取り上げられ、制服販売業界でも注目されました。

少しづつでも良いのでkintoneにシステムを移行したい、移行後の活用もサポートしてほしい
という方は、ぜひお問い合わせください。

関連情報

三杉株式会社(ミスギ学校服)様
https://www.misugi-shop.com/

記事公開日:2024年11月15日