このブログでは「業務改善にkintoneを使うとはかどりますよ」というテーマで記事を書くことが多いのですが、その理由のひとつにkintoneの「柔軟性」があります。
業務改善というのは、そもそも会社にとって上手くいっていないことを変えていく取り組みなので簡単ではなく、必ずトライ&エラーが必要になります。「こうすれば良くなるはずだ」とはじめても目論見が外れることもあるでしょうし、うまく進んだとしても微調整が必要になることが普通です。そのたびにシステムを改修・調整するのに、中小零細企業は通常コストを掛けることはできません。それが足かせになって業務改善が頓挫してしまったり、中途半端な状態でグダグダになってしまうのは、失敗事例の王道です。
また、業務改善はある一つの課題を解決すれば終わるものでもありません。
例えば、各々が管理していた名刺の情報を集約して「顧客管理」のシステムを構築したことで、社内で顧客情報が共有されるようになったとして、次はその情報をどのように活用して営業活動の成果につなげていくかという課題が生まれます。そうすると「案件管理」の仕組みが欲しくなったり、顧客からの「問い合わせ」を管理する仕組みがあると便利なのでは、という意見が出てきたりするようになります。そうした好循環も、コストの壁が立ちふさがってしまうと前に進みませんし、その壁の存在を知っている社員からは「どうせムリ…」と、声すら上がらないかもしれません。
kintoneの特徴の中でも「柔軟性」は使う前には分かりにくいですが、使いはじめると最もありがたみを感じます。それは機能面で柔軟であることはもちろん、コスト面でも柔軟性があるからです。スクラッチ開発のシステムであれば、入力項目を一つ追加するのにもウン十万の見積が出てくることも当たり前ですが、kintoneなら自社で対応できます。
継続的な取り組みが必要な業務改善の活動サイクルを止めることなく、むしろ加速させる力と魅力を持つのがkintoneです。コスト面、人材面でのリソースの限られている小さな会社で、業務改善にどのようなシステムを使えばよいのか迷っている場合は、一度はkintoneを試してみることをおすすめします。