コロナによる行動自粛が強まる直前、2月25日の名古屋からはじまった『kintone hive2020』ですが、仙台、福岡、大阪、松山と続き、6月16日の東京をもって全6回の開催が終了しました。
世の中、大半のイベントが中止となるなか、例年通りのリアルな会場での開催ではなかったものの、予定通り全開催がオンラインで滞りなく行われたのは、まさにサイボウズならでは神対応だったと思います。
参加されたことのある方なら分かると思いますが、リアルな会場でのkintone hiveはとても楽しいです。登壇者の方々が緊張しながら一生懸命に発表する姿、それをあたたかくも真剣に見守る参加者、それを盛り上げる運営によってつくり出される雰囲気によって、とても心地良いイベントになっています。
その素晴らしさを知った上で、今年のオンライン開催は例年以上に参加者の実になる素晴らしいイベントになったのではないかと思っています。
その理由は、まさにオンライン開催のメリットになりますが、全会場の発表を見ることができたことです。距離や時間の制約がないことは、ここでも大きなメリットになりました。もちろんイベントの性質上、オンラインとの相性が良かったこともありますが、とても分かりやすく「情報を得る」という実利だけを考えれば、オンラインの方がむしろありがたいくらいです。
目の前にある情報の価値を認識できるか。転がっているチャンスを活かせるかどうか。
今回は事前申込みさえあれば誰でも無料で参加できるようになっていましたが、ライブ中の参加者数を見ると東京の回でも500〜600名程度しかいませんでした(延べで数えればもう少し増えるのかも知れませんが)。リアルな会場での参加者数と比較すれば多いのかも知れませんが、kintoneユーザーの総数から考えるとその少なさには驚きました。今回のkintone hiveの情報は、kintoneユーザーであればそれほど高い感度のアンテナを張っていなくても手に入れられたはずなので少し残念です。
登壇者の皆さんの発表にもあるように、kintoneの導入・活用にはさまざまなハードルがありますが、こうした与えられたチャンスが活用されていない状況を見ると、ビジネス現場のシステム化への関心はまだまだだなぁと思うと同時に、世の中に先んじるチャンスも未だ残っているとも感じました。
kintone hiveのライブ配信は終わってしまいましたが、各会場のレポートは順次公開されています。これだけの情報がオープンにされていることの価値に気づき、活かしていけるかどうかでこれからの会社、働き方に差がつく思います。ぜひ、参考にしてみてください。