WEBシステム導入に対して積極的な人とそうでない人がいます。理由はさまざまで、聞いてみるとその人なりの理屈があります。

その背景には「関連する業務に対する影響」と「その人の働き方への意識」が関係しているように感じられます。

自分の仕事に対する影響の大きさによって関心の度合いは大きく変わります。当然、関わりが大きければ関心は高まりますし、その逆も然りです。ところが、関心の高さが導入に積極的な態度につながるとは限らないのが面白いところ。自分の仕事への影響度が大きい故に、強い反対勢力になることもしばしばあります。

業務をより良く進めるのためのWEBシステムも、新しいことや変化に対するアレルギーがある人にとっては面倒なことでしかありません。非効率だとうすうす感じていても「これまでやれてきているんだから」とか、「いいことはわかるけど、私がいるうちはやめてほしい」とか「便利になって残業がなくなったら、むしろ困っちゃう」とか…。ハッキリと言わないまでも、そんな空気を感じたことのある担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そう考えると、業務改善のためのWEBシステムを導入する際には、その前提となる目的を明確にして共有していくことが大切だと分かります。一人ひとりの思惑ではなく、みんなで同じ未来を描きながら、同じステージをめざして取り組むこと。目の前の業務が便利になるということだけでなく、会社としてめざす働き方と社員に求める意識をハッキリとさせること。必要であれば制度や評価にも手を加えていくことが必要です。

「働きやすさ」は会社が成果をあげ、成長を続けていく前提条件となるでしょう。WEBシステムありきではありませんが、上手に取り入れながら働きやすい会社をめざしていきたいものです。