コロナ禍の生活もそろそろ一年になろうとしています。この間、社会の状況はずいぶん変化しました。人々の生活様式が変わり、働き方が変わり、それに合わせて会社も変わらなければならなくなっています。
メディアは相変わらず「大変だ、大変だと」と騒いでいます。実際には、報じられている以上に深刻な影響を受けている会社もありますし、直接的ではないものの影響を受けている会社、逆にコロナを成長につなげている会社もあります。世の中が大変な情勢であることは間違いありませんが、個別の状況はさまざまなのです。
そこで問われるのが経営者の意識です。
コロナを先送りの言い訳にしていませんか?
社内のIT化やシステム導入のご相談を受けたりお話しをしている中で、「コロナが落ち着いてから…」というフレーズを聞くことがあります。そういうときは、具体的な話になると必ずトーンダウンします。
さまざまな理由で遅れていたIT化やシステム導入を進めるタイミングが今まさに到来し、コロナ禍という外的要因によって背中を押してもらっているとき、この期に及んで「コロナが落ち着いてから…」と先送りしようとしているわけです。勝ち組・負け組という分け方は好きではありませんが、この一年の経験をどのように活かすかは、必ず今後の経営に影響してくるでしょう。
業務改善はダイナミックな変革だけではありません。ニュースに取り上げられるような派手な事例に目を奪わると、他人事だと感じたり、自社には荷が重いと怯んでしまうかもしれませんが、自らの業務を見つめ直し、できることから手を付けることも立派な取り組みです。身の丈にあった改善をコツコツと積み上げていくことは、必ず成果につながっていくと思います。
現状コロナの影響を受けているかどうかに関わらず、業務のIT化・システム化は必要です。この先も事業の継続・会社の成長をめざすのであれば、まずははじめの一歩を今すぐ踏み出すこと。いきなり大股でジャンプをしようとせず、小さな一歩からスタートしてみましょう。