労働生産性の国際比較』という統計データを見てみました。

概要としては、日本の「時間当たり労働生産性」は、OECD加盟37カ国中21位。主要先進7カ国でみると、データが取得可能な1970年以降、最下位の状況が続いている。また、日本の「1人当たり労働生産性」は、OECD加盟37カ国中26位。ということです。

詳細は最新の2020年版で見ていただきたいと思いますが、世界でみて日本は労働生産性が高い国であるとは言い難いことがわかります。

kintoneがリリースされて約10年。契約社数は2万社を超えました。その間、特にここ数年はコロナ禍の影響もあってIT化・デジタル化が急加速したと言われています。

ところが、自分が働いている会社・環境をみたときにどうでしょうか。もちろん時代に併せて変化した会社もあるでしょう。一方で、従来と変わらぬ価値観で旧態依然とした働き方を続けている会社もまだまだ多いと感じています。まさに統計通りです。

生産性向上を必要とする社会情勢、それを実現するためのサービスやツールの充実や導入ハードルの低下といった外部の条件は整っています。残る課題は意識の変化。内部の問題です。日本的な企業文化、日本人的な働き方の良さもありますが、それを言い訳にしながら変化を拒むケースもあり、それがまかり通る空気もまだまだあります。

今でも日本は世界3位の経済大国と言われていますが、過去の栄光を引きずったり、前例や慣習に縛られたり、目の前の損得に左右されるだけでなく、未来を語れる会社・人がもっともっと増えるといいなぁと思います。そしてそれはベンチャーなどに携わる意識高い系の人たちだけでなく、どこにでもある小さな会社で働く人たちにこそ浸透していくことが大事なんだと思います。