ECサイトを運営していると「イメージと違った」という理由で返品を求められたり、クレームをいただいてしまうことがあります。ちゃんと商品写真を掲載してサイズも説明しているのになぜ…と思うことはありませんか?

せっかく購入していただいた商品ですから返品はなるべく減らしたいですし、お客様にも返送手続きなど面倒な手間をかけさせてしまいます。返品をされなくても不満を感じさせてしまうことはできるだけ避けたいものです。

購入する前に、もっとリアルに商品のイメージを掴んでもらえたら…

そんなときは、ARを活用してみてはいかがでしょうか?

ARとは

ARとはAugmented Realityの略語で、拡張現実という意味があります。
現実の世界とバーチャル(仮想)を組み合わせたものを指しており、ARを用いたアプリゲームとしてポ〇モンGOは有名ですよね。
ネットショップにおけるARでは、カメラで撮影した映像に架空の商品を配置することで、実際にそこに商品があるように見せることができます。
これにより「イメージと違った」「サイズが合わない」という理由の返品率も下げることができますし、顧客の購入意欲を後押ししてコンバージョン率を高めることができます。

そこで今回はネットショップで活用できるARサービスを4つ紹介していきます。

ARESSA

ARESSAは現在COLOR MEに対応したAR制作サービスです。

3D化したい商品の写真を撮影し、専用のフォームからアップロードすることでARを作成することができます。
作成されたARのコードをショップ内に埋め込むだけで簡単にARを表示させることができる為、とても簡単に操作することができます。

現在はCOLOR MEのみに対応していますが、BASEやSTORESにも今後対応する模様。

価格は、システム利用料として月額2,980円と、ARで使うモデルの制作料金がかかります。
椅子やテーブルは約33,000円、マグカップは約29,000と商品によって制作料金は変わります。

イスやテーブルなどの家具、マグカップや置物などの雑貨、靴やアクセサリーなどの装飾品など様々な商品を制作することができ、過去には防音室といった大きな設備まで対応しています。

Shopfy AR

Shopify ARはその名の通り、Shopifyに対応したサービスです。

Shopify ARを利用するには「3D Warehouse」という3Dモデルの制作ソフトと「AR Quick Look」というARコンテンツの配置ソフトを利用します。
これらのアプリをダウンロードし、手順に沿って設定します。設定後はShopify側のプログラムコードを触って3Dを表示させる設定をしなければいけない為、htmlやcssの知識がある方でないと難しいかもしれません。

また、現在はSafariブラウザ(MacやiPhone)のみ対応可能です。

公式サイト:https://www.shopify.jp/ar
設定方法:https://help.shopify.com/ja/manual/products/product-media/3d-warehouse

COCOAR

COCOARはstartialab様が提供されているARアプリ作成ツールで、過去に200社以上が自社商品を3D化、アプリも約280万ダウンロードされている非常に実績のあるサービスです。
ユーザーがCOCOARのアプリをダウンロードし、専用のバーコードを読み取ることで仮想空間に商品を映し出すことができます。

ARの作り方も非常に簡単で、3つのステップでARを制作することができます。

また商品を3D化するだけでなく販促や集客のマーケティングツールとして活用することも可能なので、AR制作後のサポートも充実しています。

公式サイト:https://www.coco-ar.jp/

LESSAR

LESSARもstartialab様が作成しているサービスで、こちらはウェブ上(ブラウザ)でのARサービスです。

主な仕様はCOCOARと同様ですが、インターネットが繋がっていればどこでもARを表示させることができます。
例えば外出先や取引先にARの資料を持ち出す際、わざわざアプリをダウンロードしていただかなくてもその場でARを表示させることができるので、気軽に利用していただけます。

価格は作成したいARの数や種類によって異なりますが、主に4つのプランに分かれています。
契約前に実際にARを作成したい場合は、1つ無料でARを作成することも可能なので(LESSARフリープラン)気軽に申し込みをすることができます。

公式サイト:https://less-ar.jp/

まとめ

昨今の世情により、ネットショップを活用する機会が一気に増えました。
家の中にいながらでもショップを楽しんでいただけるよう、多くのショップオーナーが工夫を凝らして運営しています。

しかし、まだまだARのサービスを活用されている方は多くないことも現状です。

外に出なくても・実際に商品を手に取らなくても、商品のサイズやイメージが沸くAR機能はユーザーにとって非常に便利な機能です。
ECサイトを運営されている担当者様は、ARの導入を検討してみてはいかがでしょうか?