Google Workspace GeminiはAI機能はどこまで使える?対象プランと料金、セキュリティを解説

Google Workspace Geminiの対象プラン・料金・セキュリティを解説する記事の見出し画像

「ChatGPTとGemini、結局どちらがいいんですか?」。私たちのもとには、こうしたご質問がよく寄せられます。Google Workspaceをすでに導入いただいている企業の社長さんはもちろん、まだ導入されていない方からも、同じ質問をいただきます。

この質問の裏には、「Geminiと、自社が使っているGoogle Workspaceは、実際どういう関係なの?」という分かりにくさがあります。実は、Google Workspaceを契約していれば、Gmailやドキュメントなど普段使っているアプリの中にすでにGeminiというAIアシスタント機能が組み込まれています。ただ、「自分のプランで使えるのか」「追加料金がかかるのか」「社内の情報を入力して大丈夫なのか」が分かりにくく、存在に気づかないまま契約されている方もいらっしゃいます。

この記事では、Google Workspace GeminiことGoogle Workspace with Geminiが自分のプランで使えるかどうかから、料金・セキュリティ、そして最近相談が増えている「連携できない」というトラブルの原因、チャット以外の活用方法まで、実務の視点で順番に解説します。

目次

Google Workspace Gemini(Google Workspace with Gemini)とは

Google Workspace GeminiとGoogle検索で調べると出てくる正式名称「Google Workspace with Gemini」です。以前は「Gemini for Google Workspace」というアドオン(追加契約)の名称で提供されていましたが、2025年1月から、Business・Enterpriseの各エディションに標準搭載される形に変わりました。旧アドオンは現在、新規に契約することはできません。

Gmail・Googleドキュメント・スプレッドシート・スライド・Meet・Chat・ドライブといった、日常的に使うアプリのサイドパネルにGeminiが組み込まれており、メールの要約や文書のたたき台作成、データの可視化などをその場で頼めるのが特徴です。

なお、GAS(Google Apps Script)やAppSheetを使った業務の自動化については、別記事のGoogle Workspace Studioとは?できることやGAS・AppSheetとの違いを解説で詳しく解説しています。今回ご紹介するGeminiはアプリに内蔵されたAIアシスタント機能そのもの、Workspace Studioはワークフローの自動化プラットフォームという違いがあります。

Google Workspace Geminiのポイント4つ(追加費用なし・学習に使われない・Starterのみ制限あり・APIで自動化も可能)をまとめたミニインフォグラフィック

【現場の実感】「ChatGPTとGemini、結局どっちがいい?」とよく聞かれます

WEB事業部

GeminiとChatGPT、どちらがいいかというご質問はとても多いです。ただ多くの方は、AIを「チャットで聞いて教えてもらうだけ」のツールとして使っています。モデルによる違いよりも、プロンプト自体を見直していくことのほうが重要だとお伝えしています。

画像を作りたいのか、チラシのようなデザインを作りたいのか。何をしたいかによって向いているツールは変わります。Google Workspaceをすでに契約している場合は、追加のツールを増やす前に、まず手元のGeminiを試してみるのが手軽です。

自分のプランでGeminiは使える?対象プランと料金

Google Workspaceの公式料金ページでは、プランごとにGeminiの利用範囲が次のように案内されています。

スクロールできます
プラン各種アプリ内のGemini
Business Starter利用可(制限あり)
Business Standard利用可
Business Plus利用可
Enterprise利用可

Business Starterのみ「利用に制限あり」、Standard以上は制限のない利用が案内されています。具体的な上限回数は公式ページに明記されておらず、利用状況に応じて変わる可能性があるため、正確な数値を知りたい場合はGoogle公式のサポート窓口で確認するのが確実です。プラン選びで押さえるべきは、この「制限の有無」という一点。

各プランの月額料金や機能の全体像は、以前まとめたGoogle Workspaceの料金プランを比較|4つのプランの違いと選び方を解説をご覧ください。Geminiは追加のアドオン契約なしで、対象プランの料金内に含まれています。より高度なAI機能の利用上限を引き上げたい場合は「AI Expanded Access」という追加ライセンスも用意されていますが、具体的な価格は公式ページ上で公開されていません。

Gmail・ドキュメント・スプレッドシートで、具体的に何ができる?

アプリごとに、日常業務でそのまま使える機能が用意されています。代表的なものをご紹介します。

  • Gmail:長いメールのやり取りを要約する、返信の下書きを作成する
  • Googleドキュメント:ゼロから文書のたたき台を作る、下書きを推敲する
  • スプレッドシート:入力データをもとに表やグラフを自動で作成する
  • スライド:説明文からプレゼン用の画像を生成する
  • Meet:会議の自動メモ作成・要約・翻訳(対応エディションは別記事参照)

Meetの自動メモ機能など、アプリごとの対応プランの詳細はGoogle Meetの使い方|パソコン・スマホの基本操作と便利機能を解説でも解説しています。まずは普段よく使うアプリのサイドパネルから、Geminiのアイコンを探してみてください。

入力した社内の情報は大丈夫?セキュリティの考え方

社長さんからよくいただく不安が「AIに社内の情報を入力して大丈夫か」という点です。公式ヘルプでは、ライセンスを持つユーザーが入力した内容はAIモデルの学習に使われず、人によってレビューされることもないと明記されています。

これは、個人のGoogleアカウントで無料のGeminiを使う場合と大きく異なる点です。個人アカウントでは入力内容が学習に使われる場合がありますが、Google Workspaceで契約している法人向けのGeminiは既定でその対象外になっています。個人アカウントとの違いについてはGoogle Workspaceと個人アカウントの違いとは?組織管理とセキュリティの視点で解説でも詳しく解説しています。個人アカウントとの最大の違いは、このデータの取り扱い。

また、Geminiの利用可否は管理コンソールから組織単位・部署単位で設定できます。専任の情報システム担当者がいない企業でも、社長さんご自身が管理者であれば、必要に応じてオン・オフを切り替えられます。管理コンソールの基本操作はGoogle Workspace管理コンソールとは?できることと初めての設定手順を解説で解説しています。

「Google WorkspaceとGeminiを連携できない」ときの主な原因

ここ最近、検索需要が急に増えている疑問の一つが「連携できない」というトラブルです。これは、gemini.google.comなどで使う単体のGemini Appsから、Gmailやドライブといった自分のGoogle Workspaceのデータに接続する機能についての話です。アプリ内蔵のGeminiとは別の機能なので、混同しないよう注意してください。

公式ヘルプでは、接続できない主な原因として次の点が挙げられています。

  • 会社・学校用アカウントで、管理者側がこの連携を有効化していない
  • Gmailの設定で「他のGoogleサービスのスマート機能」がオフになっている
  • プロンプトの中に「Gmail」「ドライブ」などのサービス名が含まれていない
  • 「アクティビティの保存」がオフになっている(オンでないとGeminiがWorkspace側に接続できません)

また、この連携機能を使っても、コメントの確認や画像・動画の閲覧、ファイルの新規作成・削除といった操作はできません。あくまで検索・要約が中心の機能である点も、あわせて押さえておくと誤解が減ります。

チャットで聞くだけじゃない。Gemini APIで「自動化」する

Geminiを「聞けば教えてくれるチャット」としてだけ使っている方は多いのですが、Gemini APIを使えば、聞く以外の作業を自動で手伝ってもらうこともできます。ただ、これは言葉で説明されてもイメージが湧きづらいという声もよく耳にします。

実際に当社では、名刺の画像をアップロードするだけで、Gemini APIが社名・氏名・役職などを自動で読み取り、スプレッドシートに記録する仕組みを自社開発し、日常業務で使っています。詳しい作り方や運用の様子は、以下の記事でご紹介しています。

このように、Gemini APIをGAS(Google Apps Script)やAppSheetと組み合わせると、チャットで質問するだけでは実現できない「決まった作業を自動で処理してもらう」という使い方ができます。

こうした自動化はプログラミングの知識がある程度必要なため、すべての企業がすぐに自社開発できるわけではありません。ただ、社長さんご自身が細部まで理解していなくても、「こういう作業を自動化したい」というイメージさえ持てれば、外部の支援先に具体的に相談できるようになります。まずはチャット機能を日常的に使ってみることが、その第一歩になります。

Google Workspace StudioやGemini Enterpriseとの違い

Geminiという名前がついたサービスは複数あり、混同されやすいので整理します。今回ご紹介した「Google Workspace with Gemini」は、Gmailやドキュメントなど既存アプリに組み込まれたAIアシスタント機能です。一方、Google Workspace Studioは、GASやAppSheetのようにノーコードで業務フローそのものを自動化する別のプラットフォームです。

また「Gemini Enterprise」という、Microsoft 365など他社サービスも横断して検索・連携できる大企業向けの製品も別途存在します。専任の情報システム担当者がいない中小企業では、まずは既存プランに含まれるGoogle Workspace with Geminiから使い始めるのが現実的です。

Geminiの活用でお困りの場合は

Google Workspaceを契約しているのにGeminiを使ったことがない、という企業もあります。まずは普段お使いのGmailやドキュメントでサイドパネルのGeminiを試すところから始めてみてください。

「Gemini APIを使ってこんな作業を自動化したい」といったご相談も承っています。私たちちらし屋ドットコムでは、自社で実際に使っている活用事例をもとに、業務に合わせたご提案を行っています。

Google Workspaceの疑問・不安を解決

お客様の課題に合わせて、最適なサービスをご提案します。

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まずはサービス内容を
ご確認ください。

導入の流れ・費用・対応内容など、よくある疑問をサービスページにまとめています。まずは内容をご確認ください。

Google Workspace 導入に関するご相談・お問い合わせ

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「どのプランが自社に合う?」「費用はどの程度必要?」「今使っているメールはどうなる?」など、小さな疑問にもお答えします。

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よくある質問

Google WorkspaceのどのプランでもGeminiは使えますか?

Business Starter・Standard・Plus・Enterpriseのいずれのプランでも利用できます。ただしBusiness Starterのみ「利用に制限あり」とされており、Standard以上は制限のない利用が案内されています(公式料金ページより)。

Gemini for Google WorkspaceとGoogle Workspace with Geminiは違うサービスですか?

同じサービスの名称違いです。以前は「Gemini for Google Workspace」というアドオン名で提供されていましたが、2025年1月以降「Google Workspace with Gemini」として対象プランに標準搭載される形に変わりました。

Geminiに入力した社内の情報は、AIの学習に使われますか?

Google Workspaceのライセンスを持つユーザーが入力した内容は、AIモデルの学習には使われず、人によってレビューされることもないと公式ヘルプで説明されています。個人のGoogleアカウントとは扱いが異なる点です。

Google WorkspaceとGeminiを連携できないのはなぜですか?

管理者側で連携機能が有効化されていない、Gmailの「他のGoogleサービスのスマート機能」がオフになっている、プロンプトにサービス名を含めていない、といった原因が考えられます。会社用アカウントの場合は、まず管理者への確認をおすすめします。

ChatGPTとGemini、どちらを使えばいいですか?

どちらが優れているというより、何をしたいかによって向き不向きが変わります。Google Workspaceをすでに契約している場合は、追加契約なしで使えるGeminiから試してみるのが手軽です。

Gemini APIを使った自動化は、自社でも実現できますか?

GASやAppSheetと組み合わせることで実現可能ですが、一定の技術的な知識が必要です。まずは自動化したい業務を整理するところから、お気軽にご相談ください。

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